昭和偉人伝
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円谷英二
© 円谷プロ
敗戦から9年。深い傷跡を抱え、「夢」や「希望」なんて言葉を考える事もできない
子供たちに、驚きと笑顔を取り戻させた「ゴジラ」。今まで誰も見たことのない怪獣
映画に、日本中が驚愕しました。この怪獣を生み出した男の名は、円谷英二。28作のゴジラシリーズ、現在まで続くウルトラシリーズの礎を築き、世界中にKAIJUという言葉を根付かせた、『特撮の神様』です。
円谷は海外の映画を参考にし、様々な特殊技術をとりいれた撮影を考案しました。
「オーバーラップ」「ブルーバック」など、今では当たり前の撮影技法も、彼によって日本の映画界に取り入れられました。とはいえ、観客が観ているのは、あくまでもスターや物語。映画に「特殊技術」が必要なものだとは、だれも思っていない時代でした。
そんな中で産声を上げた、映画「ゴジラ」の大ヒット。「ゲテモノ映画」とまで言われたこの
作品は、いかにして作り上げられたのか。円谷の愛弟子たちが語る、ゴジラ誕生秘話をご紹介します。
昨年10月。50年の時を経て発見された、「ウルトラマン」の未公開映像。ここには、
円谷英二の知られざるメッセージが隠されていました。死の間際まで書き続けていた、幻の次回作とは。夢を追い続けた、一人の天才映画監督の生涯に迫ります。