昭和偉人伝

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森繁久彌

2009年11月10日、稀代のエンターテイナーがこの世を去りました。 森繁久彌、96歳という大往生でした。 昭和の芸能史と共に歩んだ96年の人生で、森繁は八面六臂の活躍。 どの分野においても頂点を極めました。 映画『社長シリーズ』で魅せたコミカルな一面、『夫婦善哉』で魅せたシリアスな一面、 さらにテレビドラマ『だいこんの花』で魅せた、厳格で心優しい父親の一面、 そして通算900回を数える舞台『屋根の上のヴァイオリン弾き』で魅せた重厚な一面。 喜劇から悲劇、両面を熟すその演技力が認められ、不動の地位を築いた森繁久彌。 その活躍はとどまることを知らず、映画やテレビ・舞台以外にも、"森繁節"といわれたラジオ、 名曲『知床旅情』の作詞作曲など、エンターテイメントのあらゆる分野で活躍。 1991年には、大衆芸能初の文化勲章も受章しています。

なぜ、森繁久彌はあらゆる分野で活躍することができたのか? 番組では、森繁の次男・森繁建(たつる)さん、森繁と数多く共演してきた女優・司葉子さん、森繁によって見出されたと言われている女優・樹木希林さん、森繁が作詞作曲をした『知床旅情』を歌うシンガーソングライター・加藤登紀子さん、森繁が出演したテレビ、ラジオ、舞台の関係者など、多くの人にインタビューを行いました。 取材によって見えてきたのは、"幼き日に失った父親"、"満州での7年間"という、2つの存在が森繁久彌に影響を及ぼしているということでした。 数多くの証言と秘蔵映像から、稀代のエンターテイナー森繁久彌の魅力・原点に迫ります。