昭和偉人伝
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安藤百福
誰でも簡単に、おいしいラーメンが作れる世界初の即席麺、『チキンラーメン』。
そして・・・お湯さえあれば場所を選ばず食べられる、『カップヌードル』。
今や全世界で年間1000億食も食べられる "食"の発明品をもたらした、「ラーメンの父」こと、日清食品創業者・安藤百福。2007年、96歳にしてこの世を去った彼の志は、現在も日清食品グループすべての従業員に受け継がれています。
そんな安藤百福が生み出した『チキンラーメン』、そして『カップヌードル』は、
どのようにして生まれたのか?そして1杯のラーメンに込められた彼の想いとは?
子どもから大人まで、あらゆる人々に受け入れられ、またたく間に日本中の家庭に普及していった「魔法のラーメン」の誕生秘話をひも解くとともに、彼を支えた人たちのインタビューを
ふんだんにまじえ、安藤百福の人と成りに迫ります。
『チキンラーメン』が生まれた街・大阪では、若き百福と『チキンラーメン』の開発秘話を知る人たちが登場。また、2011年にオープンした横浜『カップヌードル・ミュージアム』には、番組のナビゲーターを務める國村隼が訪れます。生前の百福をよく知る館長・筒井之隆氏をはじめとする関係者たちのインタビューから見えてきたのは、我々の知らなかった彼本来の姿。
そして、息子である現社長・安藤宏基氏との軋轢、半世紀にわたって創業時の製法を守り続けてきた世紀のヒット商品『チキンラーメン』や新製品開発をめぐる、社員たちの葛藤でした。
遅咲きとも言われる48歳での『チキンラーメン』発明以降、晩年にいたるまで、一人の開発者として、采配を振るい続けた男・安藤百福。彼を知ることで、激動の昭和を知る私たちの知的好奇心が大いに刺激されるとともに、どんな困難も乗り越える、新たなバイタリティが沸き上がってくることでしょう。