昭和偉人伝

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島倉千代子

2013年11月8日、帰らぬ人となった、島倉千代子。そのわずか3日前に、歌録りが行われていた新曲『からたちの小径』。最後まで、その人生は歌に導かれ、歌に捧げられたものでした―。
戦後すぐの暗い時代、力強い歌声で人びとに希望を見せた、美空ひばり。対照的に、「もはや戦後ではない」時代にあらわれた島倉千代子は、儚げな笑顔と震える歌声で、聴く者の心をそっと慰め、そこから半世紀以上にも渡って、歌謡界の第一線に立ち続けました。
母との確執、騙されて背負った多額の借金、襲いくる病魔、度重なる不幸…、数々の苦難を抱えてステージに上がり続けた「流行歌手」としての姿、そして、誰よりも家族を欲しながらついに得ることができなかった「女性」としての姿。2つの視点から島倉千代子を見つめ、その実像を描き出します。
千代子の背中を見つめ続けた後輩歌手・都はるみさん、代表曲『東京だョおっ母さん』を作曲した船村徹さん、モノマネを公認されたコロッケさんなど、その素顔を窺う貴重なインタビューと、デビュー曲『この世の花』から『愛のさざなみ』『人生いろいろ』まで、島倉千代子が遺した多くの名曲群で読み解く、歌ひとすじの人生。 流行歌手・島倉千代子の歌声はいまも、私たちの心に流れています。