にほん風景物語

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漂泊の歌人・若山牧水が愛した富士山 ~港町沼津・夕日の西伊豆・絶景の裾野~

旅と酒を愛した歌人・若山牧水。牧水は自然の美しさや厳しさを歌にするため全国各地を旅したと言われます。 富士山に魅せられた牧水は、43年の生涯でおよそ130首もの富士の歌を詠みました。 宮崎県で生まれ、若くから中央詩壇で活躍していた牧水は東京での生活に疲れ、いつしか田園生活を考えるようになります。 そして、大正9年、家族とともに移り済んだのが、美しい海岸線に続く千本松原を持ち、富士山を望む風光明媚な静岡県沼津市です。 "香貫山いただきに來て吾子とあそび久しく居れば富士晴れにけり" 牧水は沼津で妻と子供たちと穏やかな時間を過ごしました。

また、牧水は裾野市や西伊豆の土肥温泉など、富士山の周辺を何度も旅し、そこから見た富士やそこでの出会いも数々詠んでいます。

芥川賞作家・藤沢周が沼津・裾野・土肥温泉を旅し、牧水が魅せられた富士山の絶景や愛した海の幸を味わいます。