にほん風景物語

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芭蕉が旅した世界遺産・平泉 ~秋の中尊寺金色堂 水と光の浄土~

2011年「仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として世界遺産に登録された平泉。今も残される藤原秀衡が一晩で造らせたという伝説の山、金鶏山を望みながら、毛越寺、中尊寺、観自在王院跡と無量光院跡、構成5資産からなる平泉には、今も藤原氏の願った争いのない理想郷の姿が残されています。 かつて、この地を訪れた俳人、松尾芭蕉はこう読みました

夏草や 兵どもが 夢の跡

奥州平泉にはかなく散った若き英雄・源義経終焉の地。 芭蕉はその景観に心熱くし、風の声を聴きこの句を詠みます。 芭蕉が発見した平泉の「美」とは?

特別許可の下、テレビカメラがとらえた国宝・中尊寺金色堂。4本の巻柱や須弥壇(仏壇)、長押にいたるまで、白く光る夜光貝の細工(螺鈿)、透かし彫りの金具・漆の蒔絵と、平安時代後期の工芸技術を結集して荘厳された堂に込められた、藤原氏のねがいとは?

松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出たのは奥州藤原氏が滅んだ1189年からちょうど500年後の1689年。それから320年あまり、世界遺産に登録された"平泉"を時代小説の人気作家、山本一力さんが旅します。