にほん風景物語

山本周五郎の愛した人情 漁師町
～"青べか物語"の浦安 もう一つの顔～

昭和の文豪山本周五郎の名作「青べか物語」には氏が２５歳の頃から１年間滞在した千葉県浦安の町が描かれています。 東京ディズニーランドと良く整備された近代住宅都市で知られる浦安市は昭和３０年代に始まった埋め立て造成地により大変貌しましたがまだまだ手付かずのルーツタウンが残されています。

番組ではいまでも大切な市民の台所浦安市場を皮切りに、べか船の歴史、名物のあさり料理、海苔問屋、蒸気河岸、さらに老舗の釣り船宿の懐かしい原風景を堪能しながら、自然の恵みあふれる東京湾の干潟三番瀬を、作家島田雅彦さんが当時の山本周五郎の心情を紹介しながら旅します。