にほん風景物語
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名曲"芭蕉布"に託された 沖縄 うちなーの風景
海の青さに 空の青
南の風に 緑葉の
芭蕉は情に 手を招く
常夏の国 我(わ)した島沖縄(うちなー)
"芭蕉布"は吉川安一作詞、普久原恒勇作曲で1965年に世に出された沖縄の歌曲です。
沖縄の自然や思想を"芭蕉布"という沖縄に古くから伝わる織物をモチーフ、に描かれたといいます。そして、もう一つこの曲に描かれているのがかつて栄華を極めた"首里の古城"。
戦争でほとんどが焼け野原となってしまった沖縄に残される、古き良き沖縄と首里の風景をさがします。
春の穏やかな日差しのなか、琉球の信仰における聖域"御獄"、宮廷料理や泡盛、そして"芭蕉布"と対極にあった"紅型"などを求めて、石畳の城下を歩きます。
また、かつての沖縄の風景が手付かずのまま残される、沖縄北部"やんばる"は、春が最高のシーズン。新緑あふれる森のコントラストを楽しみ、美しい生き物たちと出会います。
首里の歴史とやんばるの風景を旅するのは作家・島田雅彦。古の沖縄(うちなー)を探して旅します。