にほん風景物語
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樋口一葉「たけくらべ」 東京下町慕情~浅草・吉原~
明治の小説家、樋口一葉の名作「たけくらべ」。 そこには、若き少年少女が見た東京下町の風景が艶やかに描かれています。
14歳の少女美登利と運命の少年藤本信如との恋を中心に、東京下町の子供たちの生活を背景に描き出した不朽の名作は、樋口一葉23歳時の作品。 24歳の若さで亡くなるまで、僅か14ケ月の作家生活の背景にあった下町。 女流作家ならではの繊細な描写はいったい何処で生まれたものでしょうか?
文京区本郷、大音寺、浅草、竜泉界隈。一葉の痕跡と年末年始の活気つく現在の表情を描きながら、今も残される古き良き下町の文化と風景を作家・島田雅彦さんが訪ねます。