中国神秘紀行
作品内容
→ 作品一覧へ
水都 蘇州 美人と食の秘密 ~江蘇省~
今回は中国東南部の江蘇省(こうそしょう)の水郷の町、蘇州(そしゅう)を旅します。13世紀、マルコポーロが、運河と町並の美しさから「東洋のベニス」讃えた町、蘇州。この地域は、長江の南に位置する事から古来「江南(こうなん)」と呼ばれてきました。蘇州は、今から2600年前の春秋時代に呉王が都を置いて以来の古い伝統を持つ町です。一体、その魅力とは?
明・清の時代、文人たちは競い合うように、この町に数多くの庭園を造りました。そのうち、今に残る9つの古典庭園が世界遺産に登録されています。
そのひとつ獅子林(ししりん)は、奇怪な石が立ち並ぶユニークな庭園として知られています。一体、この奇怪な石の正体は何でしょう?蘇州の古典庭園は、特に清王朝の乾隆帝(けんりゅうてい)に愛されたと言います。
そして、乾隆帝が、もうひとつ蘇州で親しんだのが「評弾(ピンタン)」です。琵琶を奏でながら独特の節回しで歌う、たおやかな古典芸能です。この評弾が、今、若い女性達の間で人気となっています。その人気の秘密に迫ります。
また蘇州で観光客に人気スポット「虎丘(こきゅう)」で行われる祭り、「虎丘廟会(こきゅうびょうかい)」の華やかな様子も登場します。
蘇州でかつての江南地方の面影を色濃く残す町が「周庄(しゅうしょう)」です。町を流れる縦横無尽の水路を自由に舟で散策できるとあって観光客で町は溢れています。明や清の時代の住居が数多く保存されているため、さながら数百年前にタイムスリップしたかのような気分に浸れます。
周庄の町が栄えた理由のひとつが商人たちの活躍でした。明の時代、巨万の富を築き上げた商人・沈万三(ちんまんぞう)。彼が愛した極上グルメは、今や江南地方の名物となっています。その極上グルメの美味しさの秘密を探ります。
もうひとつ江南の名物として外せないものが、秋から冬にかけて旬を迎える「上海蟹(しゃんはいがに)」。上海蟹の本場と言われるが陽澄湖(ようちょうこ)です。上海蟹の達人に絶品の上海蟹の秘密を求め湖に向かいます。そして、本場ならではの上海蟹のおいしい食べ方もご紹介いたします。
昔も今も人々に愛され、活気溢れる江南・蘇州の魅力満載です。
初回放送:2010年1月7日