中国神秘紀行
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天空の九寨溝 精霊の森に棲む民 ~四川省~
今回は中国西部の四川省北部の「九寨溝(きゅうさいこう)」を目指します。
1992年に世界自然遺産に登録された中国有数の絶景の地です。
四川省の北部に4000m級の山々が連なる岷山山脈(みんざんさんみゃく)に九寨溝があります。岷山山脈は、そこに暮らす人々にとって神聖なる山として古くから愛されてきました。そのひとつが少数民族の羌族(チャンぞく)です。
およそ4000年前に黄河流域からこの岷山山脈に移動して来たと言われています。羌族と岷山山脈との深い関わりを探りに羌族の村に向かいます。
西河(せいが)は、およそ400人の羌族が暮らす村。標高は3000mにもなります。村に立つ堅牢な石造りの塔はなんのために作られたのでしょう?
秋に入って村では、山々の神を讃える儀式が行われるとの事、その独特の儀式にヤギをかたどったパンを捧げるのはなぜなのでしょう?
岷山山脈は羌族だけでなく、そこに暮らすチベット族にとっても神聖なる地。
さらに奥深く岷山山脈の懐にある九寨溝を目指します。
九寨溝は、標高およそ2000~4500mに「Y字」状に伸びる50kmほどの峡谷です。そこに、大小100あまりの湖が点在しています。
世界自然遺産に登録されている自然保護区の総面積は72平方kmで、東京都23区より少し広く美しい湖群を遊歩道から楽しむことができます。
女神の鏡が飛び散ってつくられたという「樹正群海(じゅせいぐんかい)」。
真珠のように水しぶきが輝く「真珠灘(しんじゅなだ)」。
湖の流れをいっきに下界へと誘い込む豪快で美しい「ノーリラン瀑布(ばくふ)」
水の青さがひときわ美しい「五花海(ごかかい)」。
水の透明度が九寨溝一と詠われる「五彩池(ごさいち)」。
どれもまさに絶景と言わしめる美しい風景の連続です。
一体、なぜ九寨溝が誕生したのか、美しさと共にその秘密に迫ります。
九寨溝は、九つのチベット族の村が古くからあった事から名付けられました。
そのほとんどが九寨溝の観光業を生業としています。
白馬チベット族の村を訪れます。そこでは、なんとも奇怪な踊りが祖先が伝わっています。なんとも変わった面をかぶり踊るのです。そこには、九寨溝を神聖な地として崇めてきた白馬チベット族の熱い思いがあるのです。
絶景九寨溝の美しさをたっぷりご覧ください。
初回放送:2009年11月19日