中国神秘紀行
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太極拳の聖地 広府を訪ねて ~河北省~
今回は首都北京から南へ下った河北省の広府(こうふ)を目指します。中国のあちらこちらで早朝見かける太極拳の風景。その原点が広府の町にあるのです。
太極拳の発祥は湖北省の武当山と言われ陰陽の世界観を持つ道教の影響を受けながら様々な流派が誕生しました。中国の人々に健康体操の一貫として広く親しまれているのが広府から始まった楊式太極拳と呼ばれています。大きく緩やかなで美しい動きが特徴です。人々を惹き付ける太極拳の魅力に迫ります。
広府の町は2000年の歴史を持ち隋の時代から作られ始めた高さ約12mの城壁が町を取り囲んでいます。この地は武術を学ぶ気風に満ち、古城の城壁の上や堀のほとりでは人々が熱心に太極拳を練習している住民を目にします。人口約4万のうちおよそ7割の住民が太極拳の愛好者なのです。
「太極拳の聖地」として国内外に名を馳せ、その名に惹かれてやってくる観光客も跡を絶ちません。小学校では全校生徒による太極拳の授業もあり、なんと幼稚園の授業にも取り込まれているのです。太極拳は、湖北省の武当山で陰陽の世界観を持つ道教の深い影響を受けながら誕生したと言われています。その後、清の時代に広府でふたつの流派が誕生したのです。それは武式太極拳と楊式太極拳です。このふたつの太極拳の魅力とは一体どんなところにあるのでしょうか?両者の達人が登場、太極拳の伝統のしきたり、独特の練習法など独自の世界を開いた太極拳の世界が待っています。
また、およそ400年前に記されたという太極拳の奥義書を発見、その中に記された太極拳の神髄を示す言葉がありました。大変貴重な奥義書を紹介いたします。
そして、広府の町で人気グルメも登場、なんと太極拳を用いた手法で見事に麺を作ってゆきます。絶品と評判のラーメンとはどんな味なんでしょうか?河北省広府の町は、まさに暮らしの中に太極拳がある魅力あふれた地なのです。
初回放送:2009年10月1日