中国神秘紀行

大連 旅順　今と昔を訪ねる旅　～遼寧省～

今回は、中国の遼寧省（りょうねいしょう）の渤海湾に面する遼東半島（りゃおとんはんとう）を旅します。この地は、日清日露戦争の舞台となり日本の歴史と深い関係のある土地です。その中で大連（だいれん）と旅順（りょじゅん）の今と昔を見つめながらその魅力に迫ります。今、このふたつの町は新しい一面を見せようとしているのです。普段なかなか目にするこの出来ない世界を紹介します。大連は、日本の植民地政策の影響で古い西欧風の建築が多く残される町です。立ち並ぶ高層ビルと相まって新旧の歴史が交錯する趣があるのです。
この大連に中国で初めて開校されたモデル専門学校があるのを御存知でしょうか。中国全土のショービジネス界や広告業界などから注目されている所で、全国から選ばれたおよそ４００名の美女達が集まりより美しさに磨きをかけているのです。どんな美女たちが登場するのか楽しみです。
今や大連のモデル学校は女性たちの憧れの的なのです。そして、もうひとつ大連の女性たちが憧れるのが大連女子騎馬警察隊です。取材が難しいとされる華麗で美しい女性騎馬隊の訓練学校を紹介します。
そして、旅順（りょじゅん）。日本近代史に外せない戦争の深い傷跡を残す地です。この旅順は、一部の規制はあるものの２００９年ようやく全面的に外国人観光客に開放されることになったのです。
日露戦争の激戦地となった二百三高地を始め旅順の歴史を語る日本初公開となる貴重な映像が登場します。ラストエンペラー溥儀（ふぎ）が宿泊した旅順大和旅館や日本の大陸政策の先兵となった陸軍部隊／関東軍の施設など今まで公にされなかった建造物が今も残されているのです。特に旅順日露監獄は、監獄内部の生々しい当時の様子を彷彿とさせる場面を紹介してゆきます。
かつて多くの軍艦がひしめき合っていた旅順は、渤海湾の新鮮な魚介類の宝庫です。旅順の海鮮市場の賑わいと人気の渤海湾グルメも登場します。
日本の植民地政策に翻弄された大連と旅順、その歴史を見つめながら町の表情に目を向けると新たな魅力が見えてくるのです。

初回放送：2009年6月4日