中国神秘紀行

長白山　北朝鮮国境地帯を行く　～吉林省～

今回は中国東北地方の吉林省を旅します。撮影が難しく映像で紹介されることが非常に少ない地域とされる北朝鮮国境地帯の人々の暮らしに迫ります。　中国と朝鮮の国境にそびえるのが長白山（標高2691m中国国境内）です。朝鮮では白頭山（標高2744m北朝鮮国境内）と呼ばれています。朝鮮半島の最高峰で大自然に溢れた山として知られています。この長白山の頂上付近に広がるカルデラ湖は、中国最深を誇る天池です。水深３７３m。この天地の恵みが長白山の大自然の美しさの源となっています。
長白山は休火山、周辺には天然の温泉が豊富にわき出し温泉旅館が立ち並びます。こちらの名物は日本でもおなじみのものなんだとか？温泉卵なんです。
長白山の大自然の恵みがもたらし、長白山の名産となったものがあります。
長白山の麓の町、撫松（ふしょう）の名産が精力の源として高額で取引される「長白山人参（中国産朝鮮人参）」です。朝鮮人参の達人が登場します。中にはひとつで日本円にすると数千万円もするものあるんだそうです。どのようにして良質の朝鮮人参を誕生させるのか？どうして値段が高いのか？達人と共に朝鮮人参の秘密に迫ります。
旅は北朝鮮との国境地帯に沿って長白山から北東へと向かいます。
防川（ぼうせん）は、中国、北朝鮮、ロシアの三国の国境が接する所、三国が一望できる所として古くから北東アジア交易の中心のひとつとして栄えてきました。鉄条網が張り巡らせた三国の国境地帯の映像は大変貴重なものです。この防川で一体どんなものが取引されているのでしょうか？
防川の近くにある町、琿春（こんしゅん）は、朝鮮族の血を引く人々が暮らす地域です。人口およそ２５万のうち約４割が朝鮮族の人々で占めています。
この地域では春を迎えた４月末、金達莱（キンダーライ）という紫の花が咲きほころびます。春を迎えた喜びを謳う花祭りが盛大に行われるのです。
朝鮮族の華やかな踊りが繰り広げられる花祭りをご紹介いたします。

初回放送：2009年6月18日