中国神秘紀行

中国神秘紀行

  • トップページ
  • 作品一覧
  • 関連商品

作品内容

皇帝の愛した大地と雑技の里 ~河北省~

今回は、首都/北京を挟んで南北に位置し、黄河の北にあることから名付けられたという河北省の旅です。
河北省は、北京に都があった明と清の時代に多くの影響をうけ各時代の皇帝とつながりのある土地が数多く残っています。一体、どういったつながりがあるのか、その土地の魅力を見てゆきましょう。
まずは、総延長6352kmにおよぶ建造物、世界文化遺産に登録されている「万里の長城」です。北京を北方からの異民族の侵略を防ぐ目的で作られたもので、秦の始皇帝が初めて建造にとりかかったとされ、現在残されている多くは明の時代のもの金山岭長城は、北京周辺の長城で美しい風景を楽しめる穴場です。その長城の大きさから、改めて当時の皇帝の強大な権力を感じられます。
この長城をあとに北に向かったのは承徳いう街です。皇帝達が夏の日に過ごした避暑地として知られる「承徳避暑山荘」があります。清の時代に建てられた由緒ある所で、ここも世界文化遺産に登録されています。広大な敷地には、なんと狩りをする場所もあります。

そして、なぜかこの承徳にはチベットの首都/ラサを思わせるチベット仏教寺院の建物が立ち並んでいます。ここも世界文化遺産に登録されている所。
まるでラサに立つポタラ宮そっくりの巨大な寺院もあるのです。一体、なぜこの地にこのようなチベット寺院があるのか、その秘密に迫ります。
では、今度は北京の南部にあたる河北省の地域を訪ねてみましょう。
そこは、かつて皇帝が余暇を楽しんだものがあるというのですが、たどりついたのは呉橋(ウーチャオ)と呼ばれる町。ここは、中国雑技の故郷と言われる所です。日本では、北京雑技団/上海雑技団などがプロとして活躍している事が知られていますが、そのルーツはこの町にあるのです。町に入ると老人から子供までがなんらかの雑技ができるほど人々に雑技が浸透しています。
一般的に雑技といえば、手品などの奇術からアクロバチックな曲芸の総称です。
伝統的な雑技、雑技の専門学校、代々雑技を生業とする家族などを紹介しながら雑技の魅力に迫ります。かならず、ひとつは見た事も無い雑技が登場します。お楽しみに。
この河北省は、強大な権力を持った明と清の時代の華やかな時代を忍ばせてくれる所なのです。

初回放送:2009年4月2日