中国神秘紀行
作品内容
→ 作品一覧へ
北京 悠久の古都に生きる人々 ~北京~
今回は、中国の首都・北京(ぺきん)を旅します。2008年のオリンピックを転機に新たな開発と共に、北京は、さらに巨大都市・メガロポリスへと変貌を遂げています。世界的な観光都市としても知られる北京ですが、観光ポイントから脇道に歩みを進めると、およそ4千年の歴史の中で育まれてきた庶民の暮らしが深く息づいているのです。その暮らしは、日本文化の原点を垣間見るようです。豊かな文化に囲まれた人々の暮らしを通して北京の魅力に迫ります。
まずは、北京の中心に位置する天安門です。かつて皇帝と庶民のふれあいの場所として設けられた天安門、その近くに佇む巨大な敷地に広がるのが故宮です。まさに、古都北京の面影を残す天安門と故宮の様子をご紹介します。
そして、巨大都市北京で庶民の町として知られるのが胡同(フートン)です。
都市開発の影に昔の面影が無くなったとも言われますが、まだまだ人々の暮らしは優雅で魅力的です。早朝から鳥かごを持って公園で友人たちと語らい、ゆっくりと朝食をとります。小鳥やキリギリスなどの虫を飼って、その美しい鳴き声を楽しむ事は、北京の風流人のたしなみなのです。
多くの、人々が集い観光客にも新しい人気のポイントがあります。茶館です。でも、ただお茶を楽しむだけではないのです。伝統芸能を楽しみ、中国茶道に親しみグルメにも舌鼓。北京流、風流とはなんなのか、しだいに深く迫ってゆきます。
もうひとつ、中国伝統の庶民の楽しみといえば、「凧」です。日本の凧は、中国より伝わったとされています。凧作りの原点に迫ります。
竹を組み合わせ、鮮やかな色彩で彩られる凧。初めて見るような多彩な仕掛けを盛り込んだ凧も登場します。
大都会、北京の暮らしの中には長い歴史の中で培ってきた伝統があり、人々の間、家族の間を豊かにする文化に溢れています。北京の庶民の暮らしを見ていると日本人も多くの共感を得る出会いにめぐり逢うことができる、それが北京の魅力です。
初回放送:2009年3月19日