中国神秘紀行

中国神秘紀行

  • トップページ
  • 作品一覧
  • 関連商品

作品内容

蜀の古道を行く 三国志 英雄たちの夢の跡 ~四川省~

今回は、中国の四川省北部を縦断する「蜀道(しょくどう)」と呼ばれる古道を三国志の面影を求めて旅します。そこには、2000年以上もの歴史を物語る様々なものが残され旅人を魅了します。一体、蜀道の魅力とは何かを追い求めます。 今からおよそ1800年前は三国時代、魏・呉・蜀の三つの国のうち蜀を治めていたのが劉備でした。この劉備が、蜀の国を作る為に目指し、後に諸葛亮孔明が北部への進軍の道として用いたのが「蜀道」なのです。蜀道を北部から南下し成都を目指します。
旅のはじめは、名月峡(めいげつきょう)と呼ばれる峡谷です。両岸を断崖絶壁に挟まれた河に道があるというのですが、なんと道はすべて木造り。垂直の断崖に木を打ち込み道が作られているのです。道幅は1mほどで、その歴史は2000年以上と言われています。
次に到着したのは、昭化古城(しょうかこじょう)という町です。蜀の国の北部を守る為に頑丈な城壁が作られ、その礎が今も残されている町です。
ここには、諸葛亮孔明が発明し、今も人々の暮らしに使われているものがあるとの事。町の人がころころと転がしてきたもの。一輪の手押し車。これが諸葛亮の発明なのでしょうか? 町の市場に向かうというので着いてゆくことに実は、この手押し車が発明されたのには深い訳があったのです。
そして、三国時代の1800年も前から昭化古城で作り続けられているものがあるのです。それは諸葛亮孔明の愛用品でもあったもの。実は杖なのです。
どんな杖なんでしょうか?その制作に密着します。
それは剣門関(けんもんかん)というかつての関所あとにいけばわかるとか。そこは、1万の兵が攻めてきても一人の兵士で守る事ができるというのです。どういうことなのか、その理由は道の険しさにあるようです。唐の詩人李白が。「天に登るほど困難で険しい」とされた道、それが剣門関です。
そして、次に向かったのがャ葡・iろうちゅう)。ここは、三国志の英雄、張飛のゆかりの地。張飛は、ここで亡くなったとされ墓となった「張飛廟」があります。名物は、なんと酢。張飛のような大酒飲みには、酢がいんだとか。
もうひとつの名物が「張飛牛肉」、どう張飛と関係あるのか謎を説きます。
このャ葡・ヘ、三国志の影絵(皮影)が有名で毎晩のように観客が楽しみにきます。その客のひとりは、三国時代の骨董品の収集家。家を訪ねおよそ1800年も前のお宝見せてもらうことに。大変貴重な品々が揃っているとか。
一体、どんなものが登場するのか楽しみです。
 旅の終着地は、成都。劉備が築いた蜀の国に中心となり、今や大都市となった町です。三国志へ思いを馳せ、ゆかりの地をめぐります。

初回放送:2009年3月5日