中国神秘紀行

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作品内容

灼熱の大地トルファン オアシスに生きる
~新彊ウイグル自治区~

今回は、中国の西の果て砂漠地帯の広がる新彊ウイグル自治区の旅、前編。
新彊の旅では、エンディングテーマ曲を歌っているエールケン(1978年生)が旅人として登場します。もちろん彼は新彊ウイグル出身です。エールケンは現在、北京と新彊を行き来しながら音楽活動を続け、中国ではウイグル族の特徴を活かしたエキゾチックな歌手として人気を博しています。

荒涼とした砂漠地帯の大地に、どのような魅力があるのか、一体、この灼熱の地に人々はどのように暮らしているのか見つめてゆきます。

旅の出発地は、新彊ウイグル自治区の中心都市ウルムチ。エールケン行きつけのレストランを紹介。ウルムチで新彊の特色を活かした有名店で、珍しいグルメや民族音楽を紹介してゆきます。艶やかな踊りは、エキゾチックな世界へ誰をも誘い込んでゆくのです。

翌日、ウルムチから東へ出発。目指すは灼熱の大地トルファンです。
ウルムチからおよそ50キロ余りで巨大な山脈にぶつかります。天山山脈です。
標高5000mを越える主峰を頂く東天山山脈の懐に広がるのが、天下に名高い絶景の地「天池です」。
この湖の美しさ、まるで真珠のようにきらびやかさは人々の憧れです。

天池を後に見えて来たのは、紅い山肌が印象的な火焔山。あの西遊記の舞台で知られる有名な山です。冬なのに気温は27度、真夏となれば50度を越え地表温度は80度にも達する、まさに灼熱の大地。どうして、こんなに熱いのでしょうか?

この灼熱地獄の気候は、都市さえも飲み込み廃墟としたのです。
唐の時代に都があったとされる「交河故城」です。エールケンも初めて訪れたこの廃墟で、彼はいい知れぬ思いを音楽に託しギターを手にするのです。

エールケンは、そして一軒の農家へ。新彊は中国でも最大の生産量を誇るぶどうの産地です。この冬は、干しぶどうの生産の季節。このぶどうには、この地で数千年に渡って生きて来た知恵が詰まっているのです。
さて、どんな知恵が隠されているのでしょうか?

古代シルクロード時代の2000年も前から培われてきたぶどう作りの秘密そして、灼熱の大地を潤す地下水路「カレーズ」を紹介してゆきます。

今回は、エールケンの素朴で純粋な人柄から醸し出されるギターと歌も新彊ウイグルの風景と相まって魅力となっています。

初回放送:2009年1月8日