中国神秘紀行

天下の奇観　桂林　長寿の秘密　～広西省～

今回の旅は、中国南部の広西省／桂林。中国を代表する絶景の地として知られる世界最大規模の石灰岩によるカルスト地形は、「天下の奇観」と詠われ古来人々に愛されてきた。実は、この桂林の周辺は、「長寿の里」と呼ばれ１００歳以上のお年寄りが多く暮らす村が点在している。一体、桂林の長寿の秘密とは何か、その謎を見つめてゆく。

桂林の美しさを堪能するのは遊覧船による船旅が楽しい。船からの美しい眺めを紹介しながら、長寿の里へと向かう。
中国政府も長寿の里と認める町が永福だ。この町には、中国史上最高齢の伝説の人物「廖扶(りょうふ)」が暮らした所と伝わる地。廖扶(りょうふ)の年齢は、なんと１５８歳。
永福では、毎年「長寿祭」が行われ、世界各国からお年寄りがあつまり「長寿料理」が振る舞われる。その、長寿料理の優勝メニューを紹介する。
さて、永福の周辺に点在する村々、そこにこそ実は、長寿の秘密が隠されている。１００歳以上のお年寄りが暮らす村のひとつを訪ねた。出会った女性は、元気に畑仕事をし、山から自分で収集した薬草を売りに町まで２時間以上徒歩で向かうほど堅牢である。この女性、なんと１０４歳である。実は、普段の暮らしの中に、長生きの秘密が隠されている。また彼女には、１世紀に渡る、波瀾万丈の人生があったのだ。

永福の美しい自然の山々から流れ出る水は、一体どこからきているのか。
地中深く散策してみる事に。永福には、カルスト地形ならではの鍾乳洞が数多くある。そこは、まさに神秘の世界、地上に大きく開く「天杭てんこう」と呼ばれる巨大な穴、美しい水の様相が広がる。この天杭に、長寿の秘密があるようだ。 もうひとつ長寿の村を訪ねた。そこに暮らす男性は１０１歳。驚きなのは、その暮らしだ、１００歳を越えてもなお、タバコは吸う、酒は飲む、肉は大好きという生活。一体、現代の健康の概念とは違う暮らしをしながら、長生きをしているのはどうゆうことなんだろう。
その長寿の秘密には、深い家族の絆があったのだ。

この永福には、飲むと長生きするという「長寿の泉」。や長寿の秘密が岸壁に刻まれた「長寿の祠」もある。
番組では、美しいカルスト地形が生み出す風景と長寿の里での人々の暮らしを見つめてゆく。

初回放送：2008年8月15日