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ストーリー
12/25(金)の放送
特別なアルファ"8C"
Alfa Romeo 8C COMPETIXIONE今回は、アルファロメオの中でもまさに特別な1台、8Cコンペティツィオーネ。このクルマほど、現物に接してみないと想像のつかないものもないだろう。マセラティ・グラントゥーリズモより30センチも短いホイールベース。ボディに至ってはそのグランスポーツより13センチも短い。そしてボディパネルはそのほとんどがカーボンファイバー。つまりこのクルマは最初から本気でコンパクトかつ軽量であることを目指したものなのだ。 | |
Maserati GRANTURISMO S一方、こちらはマセラティ・グラントゥーリズモS。フロント・ミドシップに押し込まれた4.7リッターのV8エンジンを共有する兄弟車だが、すみ分けの妙なものがはっきりとあらわとなる。マセラティは高度スチールを主構造材とするセンターモノコックを基本に、スチール製のフレームを前後方向に伸ばした構造。事実、車重はマセラティより8Cの方が300キロ近くも軽く、まったく別のクルマであることがわかる。 |
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Alfa Romeo Festaアルファロメオは輝かしい歴史を背負っている。8C 2300は当時、ルマン4連勝のほか勝利無数でスーパースポーツの名作といわれた。1934年には好敵手、直列8気筒のブガッティ・タイプ51に対抗して、アルファからは"不朽の名作"と呼ばれたtipoBが登場。さらに1951年のTipo159は現代F1最初の選手権勝利者であり、アルファ直8の最後でもある。その後、68年にα初のミド・マシン・プロトが登場。エンジンはV8・DOHCが採用された。 |