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ストーリー

5/22(金)の放送
ポルシェ ケイマン&ボクスター

PORSHE CaymanS

あのリアエンジンの911とは違うミドエンジンのポルシェ、ケイマンとボクスターが相次いで生まれ変わった。13年前から生産を始められたボクスターとそれから派生してまだ4年目のケイマンの双方で911を脅かすような存在になったことだ。クスターをベースとする二人乗りのクーペ、ケイマンは最初に3.4のSの方が2005年にデビューした。その理由は、本来は911よりも手軽なオープンスポーツがコンセプトであったのに、ボクスターの高性能化が進むにつれてクーペボディの必要性も生じたということだろう。

PORSHE Cayman

で、今回の2代目ケイマンだが、今度のケイマンの進化はあまりにも大きい。エンジンを見ても、ベーシックは2.7から2.9に、そしてSの方は3.4のままながら911同様の直噴を採用。ミッションは911と同様の7段PDKと、ようやくベーシック用も6段となったマニュアルの2本立て。そしてついに、機械式LSDのオプションが用意されることになったのだ。他にもベンチレーションシートのオプション設定など、新しいケイマンにはもはや911と同等のイメージさえ感じられる。

PORSHE Boxster(下)&Boxster S(上)

さて、後半はボクスターである。ガッシリとしたクーペボディのケイマンが登場してからというもの、フルオープンのボクスターの方はケイマンほどの硬派なポルシェらしさは求め得ない、というのが定説だった。それなのに、今度は一体どうしたことだろう。新世代ボクスターのエンジンはケイマンとも基本的に同じ、ということは911直系の新型なのである。さすがにパワーの数値だけはケイマンよりは少しだけ抑えられてはいるが、許容回転数は同じ7500。つまり、基本設計に違いはないということなのである。