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ストーリー

1/30(金)の放送
最後のホンダF1体験試乗

NONDA RA108 / 004

いまとなっては、そのRAの名前がズシりと重いものに感じられる。いまから45年も昔の1964年、まだ二輪が主体のメーカー、ホンダは、このRAの名前とともに、F1の世界に撃って出たのだ。そしていま、ようやく復活したホンダF1・RAは、しばしの休息に入ることになった。これは、そのRA108の独占記録である。それにしても、これほど多くの作業が要求されるとは、やはりF1はクルマの領域を超えてしまっているのだろう。

HONDA THANKS FAR 2008

2008年11月24日、ホンダは恒例のモータースポーツ感謝祭「サンクスデイ」を「ツインリンクもてぎ」で繰り広げた。F1とグランプリバイクを頂点に、GT選手権のNSXから、バイクはトライアル世界選手権に至るまで、ひとつのメーカーによるイベントとしては他に類例のないものだった。その僅か10日後、ホンダは2008年限りでF1から撤退することを発表。最近の世界情勢から、いち早く福井社長が下した大英断だった。

RA's SMALLSTEERING

現代のF1はどこを見ても圧倒されるものばかりだが、現実にそれに乗るとなると、カーボンの小さなステアリングが悪夢のように立ちはだかる。ミスの許せないスイッチは一体いくつあるのか。当日は晴れ。こういう大事な取材は、天候がすべてを決するものなのだ。このF1のフィーリングは、ドライバー以外にはまったく想像がつかないものだ。このホンダF1計画は、サンクスデーの翌日、見事、陽の目をみることになった。