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ストーリー

1/23(金)の放送
メモワール 実録マクラーレン・ホンダ

無敵のマクラーレン・ホンダMP4/4

1988年シーズン、ホンダのターボエンジンはF1の世界で無敵であることを証明した。全16戦中、実に15勝。ドライバーも今は亡きアイルトン・セナにプロフェッサーことアラン・プロストという最速のコンビだったが、やはりホンダの1.5リットルV6ターボによるところが大きかった。これは、今では考えられない、そのホンダF1をテストした記録である。

マクラーレン・ホンダF1の計測

計測は、雑誌「カーグラフィック」編集部が通常のクルマを計測するものと同じものを使用した。ただし、F1のコックピットに機材を置くスペースなど、あるはずもなく、風の抵抗があることは承知の上で、ボディの左側に固定する形で計測器を乗せた。そして、マクラーレン・ホンダのテストドライバー、エマニュエル・ピコがF1マシンの性能を引き出してくれた。

チャンピオンカーMP4/4の計測結果は―

結果は、0-100km加速は2.8秒。スタートしてから200キロに達するまで、たった5.5秒であった。比較のためにあのスーパースポーツ「F40」を引きずり出せばF40の0-100km加速は4.7秒。200キロまでは12.2秒。追い越し加速ではホンダF1が2速で140キロに達するのに1秒に対しF40は2.2秒と倍以上かかった。ポルシェは3速で5.2秒なので5倍以上。まさにMP4/4は自動車の頂点に立つクルマなのである。