カーグラフィックTV
ストーリー
9/12(金)の放送
エンツォ・フェラーリ
CG誌の表紙を飾ったEnzo FerrariF1界の帝王とも呼ばれ「コメンダトーレ」あるいは「インジェネーレ」の異名を持つ巨人が天に召されて、今年でちょうど20年。この2008年は、生誕110年にもあたるのだが、今回は不世出の人物のショートストーリーをお送りする。10年前、1998年にご覧いただいたもののリメイクだが、また新たな想いにひたっていただけるハズである。 |
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Ferrari 125第二次大戦終盤、スクネリーヤは2度目の爆撃を受けるが、エンツォはくじけることもなく、工場を新築し、アルファの名設計者、ジョワッキノ・コロンボを説得して、V型12気筒エンジンを設計させる。わずか1500ccの排気量は戦後初のフォーミュラとなる。3台つくられたが、すべてはレースのため。商売は、まずレースに勝ってからとエンツォは決めていた。 |
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F401987年7月21日、世界中から集まってきたジャーナリストの前でエンツォは言った。「このままレースにも出られるようなロードカーをつくれないものか」。そんな彼の願いは直ちに具体化され、それは1年後に完成する。87年がフェラーリ40周年にあたるため、F40と名付けられた。エンツォ・フェラーリは、そのF40の発表1年後、90歳でこの世を去った。 |