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ストーリー

3/11(火)の放送
ヴェイロン16・4

Bugatti Veyron 16.4

現代のブガッティとは、イタリア生まれのエットーレ・ブガッティが起こしたオリジナルからすれば3世代目。性能も2億円という価格も自動車史上、間違いなく一番であろう。このクルマのすごさは、どこを見てもまさに枚挙にいとまなしだが、ブレーキの性能はゼロ発進から時速100キロまでの加速性能2.5秒に対して、100キロからのフルブレーキングが2.3秒。F1並みの加速だけじゃなくブレーキ性能も普通ではない。

Bugatti EB110

エットーレ・ブガッティが、1909年当時はドイツ領だったモールスハイムにタイプ13という小さなクルマからグランプリカーや超大型サルーンを世に送り続けた。そんなブガッティの名が消え去ったのは1950年代半ば。それから35年を経た91年、今度はイタリアにブガッティの名前がよみがえった。エットーレの生誕110年を記念して与えられたEBワンテンというクルマ。12気筒フォーターボの4WDスーパーカーなのであった。

Bugatti EB 18/4 Veyron

そのイタリアのメーカーは95年に倒産。数年後、今度はドイツのフォルクスワーゲングループが完全復活のシナリオを書き上げた。最初のプロトタイプ、EB118が98年のパリサロンでお披露目。99年秋にはシロンがデビュー。その直後の東京ではヴェイロン初登場。しかし、その後の道のりは長かった。1000馬力を超えるパワーと時速400キロ。加えて実用性も考慮するには異次元のアプローチとテクノロジーが必要だったからだ。