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ストーリー

9/4(火)の放送
3代目新型デミオ特集

MAZDA DEMIO 13C

今度のデミオは、なかなか大した力作のようである。11年前に誕生した初代、そして2002年からの2代目とはガラリと趣を変えて、ワゴンの雰囲気から一挙に抜け出した。新しいカタチもフレッシュだが、その中身も相当うまく設計されているらしい。日本生まれのヴィッツもマーチもそしてスイフトもいずれ劣らぬ個性的なイイカタチをしているが、このデミオの新鮮さは大いに目立つ。まず、特筆すべきはその軽さ。先代よりも少しだけ小さく、強度と剛性を上げながら、実質的に100キロ近い軽量化を達成している。

MAZDA DEMIO 13C-V

ミラーサイクルとは、別名アトキンソンサイクルとも呼ばれる方式で、エンジンの圧縮工程の一部をカット、その代わり膨張工程の方はストロークのすべてを使い切って効率を稼ぐ、すなわち燃費を向上させようとするもの。マツダには15年も前に、このミラーサイクルを世界に先がけて実用化した実績があるのだが、今度はそれを、スーパーチャージャーなしの1.3という小排気量で実現したのだ。このエンジンはCVTのみの設定となっているが、それもトップクラスの燃費性能を守り抜くためのようだ。

MAZDA DEMIO SPORT

スポーツと言っても、1.5のエンジンはノーマルの15Cモデルと共通だし、車高も変わらない。では、何がスポーツなのかと言えば、サスペンションがスポーツ仕立てになっている他、ボディのあちこちに目立つエアロパーツや16インチタイアなど。それにこのCVT仕様では、15Cやミラーサイクルモデルとは違って、7段マニュアルモードと専用の革巻きステアリングが備わる。本当は、1.3のスポーツモデルとノーマルの1.5にも乗ってみたいところだが、今回はここまでの3台で納得することにしよう。