カーグラフィックTV

  • トップページ
  • バックナンバー

ストーリー

1/9(火)の放送
F40トロフィー(前編)

FERRARI 212Vigrale

1989年6月。あのル・マン24時間が繰り広げられていたその日、ここイタリアのイモラ・サーキットでは、フィラーリの40周年を祝う大イベントが行われていた。この1年前にエンツォ・フェラーリは天に召されてしまい、そしてF40はル・マンチャレンジを果たせなかったけれど、フィラリスタたちの盛り上がりは空前絶後なのであった。こちらは日本ではあまりみられない50年代はじめのフェラーリ。ボディがあずき色でしゃれている。コンディションもすごく良く調整されていた。

FERRARI Dino 206GT prototipo

午前中は、最新のロードカー200台が4つのブロックに分かれてサーキットを自由走行。みんなすさまじいスピードでサーキットを走っていた。ピットの中はどのクルマも珍しいクルマばかりが並んだ。これはレーシングカーではないが、68年にピニン・ファニーナでミッドエンジンのビーノを作る前に作った実験的モデル。黄色というのも珍しいがガル・ウィングのカッコいいスタイルが特徴だ。

FERRARI 750Monza

ヨーロッパ特有の長い昼食のあと、午後からは往年のル・マンに関係のある4から12気筒まで13台のクルマが20分間の耐久レースが2つ行われた。F40ばかりが走るレースはまさに圧巻だ。ル・マン式のスタートが見られるのも、日本では絶対に見られないもの。こちらは54年の750Monza。エンジンはDOHC・直列4気筒。 ボディはピニン・ファリーナのデザインでアルミ製。後のレーシング・スポーツ のボディに多大な影響を与えた。最速モデルは264km/hのスピードを出すという。