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ストーリー

12/5(火)の放送
パリ・サロン(特別編)

Peugeot Type3 (1893)

今回は、フランスの自動車文化の奥深さを、たった30分で垣間見る、ちょっと欲張りすぎのテーマである。実はこれ、先ごろのパリ・サロンに特別展示されたものなのだが、それがあまりにも貴重なものばかりなので、駆け足で長い歴史のエピソードをたどることにした。これはプジョーのタイプ3というクルマ。お客さんは後ろ向きに乗り、ドライバーはお客さんの頭の間を覗き込みながら前に進むという面白い設計。エンジンは座席の下にある。

Citroen B2 Caddy Sport (1923)

フランスには大小無数の自動車ミュージアムが存在するが、これらのミュージアムのすごいクルマたちがこの会場に集合しているというから、これは、またとないダイジェスト。シトロエンのミュージアムはパリの北東にあり、クルマを保存することを目的に建てられた。このシトロエンB2は、後部座席がバスタブのようなかたちになっていて、当時は前座席に若夫婦が乗って、この後部座席はお姑さんがのったという。ボディのサイドにあるステップを踏んで乗り込んだ。

Porsche917LH (1971)

こちらはル・マンに出場したクルマを集めたミュージアムからの展示。ル・マンの博物館は会場が暗いので、今回は明るいところでの展示なのでクルマがきれいに見られるとあってハイビジョンの番組にとってはとてもよい環境。こちらは1971年の917。ボディの後ろが長いのが特徴だ。最強といわれる450馬力、386キロをマークするが、残念ながらル・マンでは9時間でリタイヤしている。