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ストーリー

11/14(火)の放送
パリ・サロン報告(前編)

PEUGEOT908RC

今回は、お待ちかねのパリ・サロンリポートである。世界で最も長い歴史を誇るこのモーターショーは、100年以上も前からずっと、パリ市内で開催されていることに、改めて感心せざるを得ない。今回はまず、地元フランス車から紹介する。こちらはプジョー。全長5m12cmくらいある大きなクルマで来年のル・マンで908というレーサーに出るもの。5.5リットルのV12ディーゼルを積んで、ミッドシップの高級サルーン。市販化ではフロントエンジンになりそうだが、プジョーは結構こういった夢物語が好きなメーカーで、わりと今までも市販化はされていないのだ。

CITROEN C-METISSE

さて、自動車産業の世界の方は、勢力分布の塗り分けがいまだに定まらぬままなのだが、ここポルト・ド・ベルサイユの会場は別世界。一歩、足を踏み入れれば、そこにはクルマの明るい未来だけが輝いて見えるのであった。こちらはシトロエンのコンセプト・カー。4m70cm、幅2mの4シーターの4ドアクーペ。RX-8的なシトロエンの解釈。シトロエンは奇妙奇怪というか未来的というかドアの開き方がフロントはガルウイングで後ろは跳ね上げ式。これもおそらく実現はないと思われる。市販されるのであれば、スカイルーフにでもしないと圧迫感がある。

ALFA ROMEO 8C Competizion

こちらは話題のアルファロメオ。作るか作らないかといわれていたが、結局、つくることになった。日本での価格は2200万円。インターネットでPDFの書類をダウンロードして、そこに書き込んで日本のフィアットにFAXすると、イタリアの本部で購入者を決めるという。限定全世界500台。日本で何台というのはないという。エンジンは4.7のV8で、おそらく150馬力。マセラティのエンジンの延長上にあるものと思われる。完成度の高いクルマで、ショーモデルとほとんど変わらなかった。保安部品などをつけても、そのままいけたのだと思われる。