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ストーリー

10/17(火)の放送
クーペ・335i/407

Mercedes-Benz CLK

あなたは、クーペという名称にどんなクルマをイメージするだろうか。スポーツカーと呼ばれるものは、オープンでなければクーペに決まっているけれども、それとは別の、セダンを基にしながらとても色っぽいクルマ、すなわちクーペを作り上げる文化が、昔からヨーロッパにはあった。Mercedes-Benz CLはその典型ではないだろうか。今回ご紹介するのは、まさにそんなクルマの最新モデル2台である。

BMW335i Coupe

今度の3シリーズクーペがデビューしたのは、まだほんの数ヶ月前のことである。それがもう日本にやって来ているとは驚きだが、単に時代が変わったというより、BMWのこのクルマに賭ける意気込みが、いかに大きなものであるかの証なのだろう。それにしても、今度のクーペは、まさに鳴り物入りの登場である。3シリーズセダンに対して、あえて別のコード(ネーム)を与えた。基本設計をセダンと共用しているハズなのだが、ボディは全くの別物。共通のパネルなどただの1枚もないのだ。

PEUGEOT Coupe407

97年に登場した先代の406クーペは、ピニンファリーナ・デザインの非常に美しいクルマだったが、プジョーは今回、大いなる自信と共に、あえてクーペ407という名前を採用して自ら新型をデザインしたのだという。このクルマもホイールベースはセダンと同じ長いもので、現代のプレミアムクーペの流れに沿った設計。格別スポーティーな性格を目指したものではなく、むしろセダンよりも高級で。安楽さを第一としていることが分かる。つまり、これは掛け値なしに「大人のためのクーペ」らしいのだ。