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ストーリー

6/26(火)の放送
欧州ミニバン個性較べ

CITROEN C4 Picasso グラスパッケージ

今度の新しいシトロエン・ピカソは大いにワクワクさせられるものがある。今までのクサラ・ピカソは日本ではあっという間に途絶えてしまったのだが、C4ピカソと呼ばれるひとまわり大きなこの新型は、かなりイケそうなのである。まず目に付くのが、驚くほど大きなフロントウィンドー。ドライバーの顔のすぐ上まで回り込んだ、空を見渡すようなこの窓には、まるで軽飛行機か何かのような、スライド式のサンバイザーも装備されているのだ。他にも「さすがはシトロエン」と思えるところが少なくないのである。

RENAULT GRAND SCENIC

シトロエンがこのジャンルの後発であったのとは対照的に、ルノーはヨーロッパにおける先駆者であった。初代エスパスは84年生まれだし、その後のセニックでさえ、もう11年にもなるのだ。さて、こちらも3列シートを備えた7人乗りの新しいグランセニック。ボディサイズもホイールベースもピカソとほとんど同じ。大きな窓や、こちらは標準装備のグラスルーフなどもことごとくピカソに近く、テールゲートが便利な2段開きであることも同じである。

VW Golf Touran TSI Highline

現在のゴルフの中で、トゥーランは唯一、7人乗りの3列シートを持つ、コンパクトなミニバンである。モデルチェンジされた新型(左写真)は、フォルクスワーゲンの力作にして早くも傑作とも言われるTSIエンジンを採用。ターボとスーパーチャージャーの双方を備えて、それを見事に使い分ける賢いエンジンである。もう1台の大いなる個性派は、イタリアうまれのムルティプラ。初代の顔付きほどのアクの強さはないが、それでもやはり、平凡という言葉とは無縁の存在であることに変わりはない。