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ストーリー

5/2(火)の放送
アルテディナミカ

フェラーリ205テスタロッサ

2002年の春から夏にかけて、東京都現代美術館がまるごとフェラーリとマセラーティのアートに染まった。左の写真はテスタロッサ初期のモデルでポンツーンというフロントのグリルの横から入った風を横からながすという斬新なアイディアがそこにある。元祖レース用エンジンのヘッドにカブカバー全体を赤くペイントしている。テスタロッサの中で一番美しいといわれ30台以上は生産されている。

マセラーティ200i

以前の日本という国では考えられなかったことだが、芸術としてクルマを捉えた展覧会が、美術館を舞台として開かれたのだ。左の写真はマセラーティ200i。2リットル4気筒レーシングスポーツ。一般のレーシングドライバーのために生産された。長距離レースが多かったというが、もちろんル・マンにも出場している。ただ、2リットルクラスだから上位にはきていない。当時のイタリアは熱狂的に赤色に突出していた。

マセラーティ3500 Coupe Touring

それは、「日本におけるイタリア年」のひとコマであると同時に、のちにエンツォとして誕生するFX、あるいはF140の、原寸大のプロト世界初公開の場ともなった。左の写真はマセラーティ3500。事実上、マセラーティにとっては初めてのロードカー。250Fというグランプリカーのエンジンをチューンして、豪華なボディとシャーシとを組み合わせ、ビジネスマンのための高性能の足としてつくったアメリカを意識したクルマだ。