カーグラフィックTV

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ストーリー

1/3(火)の放送
1000回突破スペシャル(1)

20年間を振り返る松任谷さん

いまから21年も前の1984年10月から、カーグラフィックTVはこんな雰囲気で始まったのでした。クルマ専門の番組で、しかも深夜12時台のスタート。とうてい多くの視聴者は期待できないと思ったものでしたが、番組を応援してくれる人々の声は高まるばかり。おかげでいまも、こうして日本中の皆様にごらんいただけるのです。で今回は、番組の顔である松任谷さん自身の、足かけ21年にも及ぶ思い出に、皆さんも一緒に浸って頂くことにした。

番組スタート当初の映像

この番組がスタートした80年代半はスゴイ時代だった。バブル経済という言葉が流行したのは、ずっとあとになってからだ。この時期から、驚くほどの高級車が日本中に広まったようなのだ。松任谷さんはこの時期、ポルシェにもフェラーリにも、それなりのカルチャーショックも経験し、自身のクルマの好みも変わってきたのに違いない。と言うより、好みのハバが一段と広くなったのだろう。クルマの世界には、そういう魔力のようなものがある。それにしては、松任谷さんのバランス感覚は上々のようだった。

試乗する松任谷さん

松任谷さんもすっかりオトナになってしまったのか、21世紀に入ってからのクルマでは、現実的なものがいちばん強く印象に残っているのだという。しかし、ミレニアムの大騒ぎのあとも、この世の中は大して変わらなかった。平成不況とやらはさらに深刻さを増しただけだし、地球環境の問題にも、より具体的に対応しなければならなくなってはいるが、クルマの楽しさを求める人々の気持ちには変わりようがなかったのである。