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ストーリー

12/27(火)の放送
1001馬力のブガッティ

ついにブカッティに試乗

ついに、最高出力1001馬力というブガッティ・ヴェイロン・体験の日がやってきた。場所は、まだ新しいフジスピードウェイ。そして天候は、本当に幸いなことに晴れ。われわれのためにステアリングを握ってくれるのは、日本在任のトップドライバー、ミハエル・クルム。それでも、最高速度400キロ以上というこのクルマのすごさを体験するにはやはり、路面はドライの方がいい。フジスピードウェイのパドックには、ナンと2台目のヴェイロンの姿もあった。

カーボンファイバー製

ここに至るまでには、実は7年間もの時間が経過していた。この度外れたプロジェクトの発端は、世紀末の産物であったのだ。新たな最高級ブランドとして最初のプロトタイプを発表したのは98年秋、パリサロンでのことだった。さて、この「未知の惑星からの生物」でもあるような、フシギな雰囲気を発散するボディ、もちろんカーボンファイバー製である。背後に1001馬力の16気筒がぎっしり詰まっていることを考えるなら、むしろコンパクトにさえ感じられるし、実際にも、エンツォフェラーリより24センチも短いことは事実なのだ。

ギアボックスは7段

アルミの長大なインタークーラーそれ自体がデザインのカナメにもなっているエンジンは、VWならではのW型8気筒を2つ90度に配置したような16気筒の8000cc。これに4つのターボが加えられているのだからたまらない。そのトルクたるや目を疑うばかりの数値なのだ。ギアボックスは7段のDSG。そしてカーボンセラミックのブレーキは、フロントが直径400ミリという、前代未聞の代物なのである。