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ストーリー

12/20(火)の放送
究極のワンメイク オートレースのメカニズム

オートレースのバイク

数ある公営競技の中で、決してメジャーとは言えない「オートレース」。しかしながら、その競技車両には、徹底した統一化を図り、それに乗るレーサーには、運転の技量だけでなく、エンジンの調整・タイヤの選択など、車両の整備の面まで含め、大変な勝負が強いられる。外から見ているだけでは決して分からないその究極のワンメイクレースであるオートレースの全貌を、MOTO NAVI田村十七男にも参加してもらい、紹介していく。

試乗する田辺さん

早速、田辺さんが試乗。左回り左コーナーの連続なだけに極端なハンドルになっている。ギアは2段。ブレーキはない。それはエンジンブレーキの仕事。ガソリンやオイルまでワンメイクなのにギアは、その端数58、59、60を選ぶことができる。トレッド断面が三角形のタイヤは前後輪サイズ20インチ。もちろんワンメイクである。乗ってみた田辺さんの感想は「腰をひねったかたちで常に運転するかんじ」だという。撮影のために許可を受けてのテスト走行だ。

タイヤウォーマーも

さて、いよいよメカニックのところに乗り込んだ。バイクはワンメイクなので、バルブ替えることによって良し悪しを見分ける。エンジンの性質を変えることによって若干な違いをつくりだすという。エンジンオイルは10日程度で交換。換えたばかりだとロスが出るので予選にあてたりする。ワンメイクだから一番良い状態を見つける作業が続く。タイヤなどは全部選手が買う。ベテランはドライやウェットで見分けるのだ。タイヤウォーマーは、意外とずいぶん前から使用していたのである。エンジンの分解は検査員の立会いのもとする。F-1ドライバーのメカニックが見たらなんというだろう。