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ストーリー

12/6(火)の放送
史上最速のセダンB5

アルピナに松任谷さん、試乗。

また特別なアルピナがやって来た。アルピナというクルマはそもそもすべてが特別な存在なのだが、今回、2台が揃ってテストできることになったBファイブとBセブンというクルマは、またひとつの新たな領域に踏み込んでいるようなのだ。2台に共通のカナメはもちろんアルピナ仕立てのエンジン。それは、アルピナ久々の過給エンジンであると同時に、初のラジアルスーパーチャージャーへの挑戦でもあった。これによって、5シリーズボディのB5は世界最速セダンの称号を再び手に入れることになったのだ。

アルピナB5

このクルマのベースがBMW545であることはお察しのとおりだが、その4.4リッターV8エンジンはボア/ストロークとも不変のまま、ラジアル型というあまり聞いたことのないスーパーチャージャーを加えられている。それにしても、僅か5500回転で510馬力という大パワーを発生し、あの、トルクの化物のような745ターボディーゼルにも匹敵する底力は一体、どうやって獲得しているのだろう。それほどのエンジンを備えながら、アルピナの品格を損ねるようなボディの付加物は一切なく、ただ、よく見ると、そこかしこに「高級」を感じさせるのみなのである。

アルピナB7

ヨーロッパでは1年半以上も前から発売されていたのである。もちろん、このクルマのベースは745。先ほどの5シリーズボディよりは310キロも重いことが当然ハンディになる訳だが、それでも12気筒の760との比較では、優に100キロ以上も軽く、しかもはるかにパワフルなのだから、不足があろうハズもない。Bセブンというクルマは、Bファイブとは多分に異なるハズなのだが、アルピナ独自の21インチホイールを見るとやはり、予想するのが難しくなってしまう。