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ストーリー
9/27(火)の放送
シトロエンDSの50周年
シトロエンDS自動車の歴史の上で一番偉大なクルマはどれか。そんな話題の答えはいくつかあるが、カーグラフィックのスタッフの何人かが一押しにするのはシトロエンDS。これ以上の個性と美しさ、あるいは素晴らしさは、他にはあり得ないと思うからだ。フランスの実用車として生まれたDSは、今年の秋で満50歳。今なお未来的であると感じさせるこのクルマが、14年前に松任谷さんと川口雅代さんを感心させた時の映像を再現することにした。 |
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試乗する松任谷さんと田辺さんたち1955年のパリ・サロンにおいて、DS19は初めて大衆の目に披露されたが、未来からやってきた乗り物のようなスタイルと、その内側に隠された独創的なメカニズムは、会場を訪れた人々を驚かせるのに充分すぎるものだった。発表の日だけで1万2000件もの注文が舞い込み、"時代より20年は進んだクルマ"とジャーナリストたちが書き立てたことからも、その状況は伺い知ることが出来る。 そんな逸話を持つDSに松任谷さんたちが乗り込んだ。 |
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愛着が持てるスピードメーター類メーター類も時代を感じさせる丸みをおびたデザインのDS。エンジンは2175cc(φ90×85.5mm)の排気量を持ち、最高出力は109HP/5500r.p.m(SAE)を発揮、このエンジンを搭載したDS21のトップ・スピードは175km/hを記録した。1970年代は、まずDSに5段マニュアルのトランスミッションが選べることから始まり、さらに翌年にはわずかだがトルクコンバーター式の3段A/Tが加わる。そして、1974年のパリ・サロンで、シトロエンはDSの後継者であるCXを発表、翌年、正式に生産終了が発表された。 |