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ストーリー

9/20(火)の放送
フォーカスとライバル

フォード・フォーカス2.6

ヨーロッパで絶大な人気を誇る実力派、フォード・フォーカスが生まれ変わった。あのゴルフは勿論、他のライバル達も強く意識せねばならぬフォーカスというクルマは、何故か日本国内ではこれまであまり目につかなかったのは事実だが、その真価を知る人も着実に増えている。今度の2代目は、その勢いを更に増やす様なクルマになっているのだろうか。では早速、今回の主役である新型フォーカスから。ヨーロッパ・フォードが1998年のジュネーブショーで発表した初代のフォーカスというクルマは、ゴルフに直接対決しつつ、しばしばそのお株を奪ってしまう程の大作であった。ヨーロッパとアメリカ双方のカーオブザイヤーを獲得、6年間で400万台のヒットを飛ばしたのである。

アルファロメオ147 2.0 ツインスパーク

さて、ちょっと意外に思われるかもしれないが、最初のライバルは、このアルファ147。この147というクルマは、アルファの中では所謂エントリーモデルとはいえ、価格の点では、一番安い1.6がフォーカス2.0に並ぶのだが、今回は敢えて、それよりはずっと高価な2.0の5段マニュアルを選んだ。この4月から発売されたばかりの新型147では、2.0の方だけに「コンフォートサスペンション」と呼ばれる新たなセッティングが施されているからだ。乗り心地を重視したものだろうが、それだけでもないようなのである。

BMW116i

さて新型フォーカスのライバル2台目は、BMW1シリーズ。ゴルフやメガーヌなどとは違って、この1シリーズというクルマは、5ドア・ハッチバックでありながら、室内を広くしようと努力したあとが見られるような、ちょっとフシギな位置づけのクルマである。後輪駆動を貫き通していることも、BMW一流の強い信念があっての事なのである。それはさておき、先ほどのアルファ147よりも相対的に更に高価な1シリーズでは、一番小さな1.6を選んだ。決して軽いクルマではないが、6段ATがうまくやってくれる事だろう。