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ストーリー

8/2(火)の放送
F430対コルベット

フェラーリF430 F1

まるで最新のレーシングカーの扱いを教えてもらう様なコックピットドリルだったが、確かに、雨上がりの日に初めてこのクルマに乗るには、これくらいの緊張感があった方がいいかもしれない。従来の360モデナの後継者であるこのF430とは、もちろん名目上はフェラーリのエントリーモデルということになるのだが、それにしては高機能に過ぎるのだ。ボディから話を始めると、ひとまわり大きくなって、いまや全幅は1メートル92.5。オールアルミのシャシーとボディは更に剛性を上げ、空力特性も格上に向上。そして、サスペンションにはアクティブ式のダンパーが採用されている。

注目のV8エンジン(6段セミAT)

注目のV8エンジンは、360の単なるスケールアップではない、完全な新設計。5バブルを捨てて4バブルとなった4本のカムシャフトは、従来のベルト駆動ではなく、チェーンドライブ。そして、呆れるほどの大パワーは、6段マニュアルかセミオートのギアボックスに導かれ、その先には高度な電子制御デバイスまで用意されているのだ。

シボレーコルベットクーペ

そして今回、絶賛されっぱなしのフェラーリの対抗馬として選ばれたのがシボレー・コルベット。価格はフェラーリの1/3にも過ぎないのに、実はF430にも迫るほどの大パワーとスピードを秘め、ボディサイズについてはむしろ、こちらの方がコンパクトという意外な事実まで隠し持ったクルマなのである。サスペンションにも、先代のC5以降、金属ではない複合素材のリーフスプリングを使い続けるというこだわり様。そしてエンジンは、通称スモールブロックとしては史上最大の6リッター。OHVながら、そのパワーには、凄まじいものがある筈なのだ。