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ストーリー

5/10(火)の放送
フェラーリ他

フェラーリ612スカリエッティF1

フロントエンジンの2プラス2フェラーリは、いわゆるスーパーカーとはまた別の種類の凄味を敢えて控えめにしているところに、かえって心を奪われてしまいそうだ。呆れるほど長いノーズに、わずかに3メートルを切るホイールベース。スカリエッティのアルミボディは、456より14センチ程長くなっているが、それでも、予期せぬほどのヒット作となっているマセラティ・クワトロポルテよりは少しだけ小さく、また車重も確実に軽く仕上げられている。

アストンマーティンDB9クーペ

さて、走り出した瞬間から、DB9というアストンの新たな主力モデルは、意外なまでのワイルドな印象を与えてくれることになったのだが、現在のアストンマーティンというクルマは、実は、既にフェラーリを脅かす程の存在なのである。DBセブンのあとを継ぐべきこのDBナインは、アストン伝統のイメージを強く残しながらも、その成り立ちは極めて進歩的。アルミのシャシーはロータス・エリーゼの技術を応用したものだし、衝突安全性の対策はボルボと、優れたものはすべて取り入れる方針なのだ。

ベントレーコンチネンタルGT

BMWが手に入れたロールスロイスにしても、VWグループの一員となったこのベントレーにしても、また、先ほどのフォードファミリーのアストンにしても、あれほどの高級車が年に数千台も売れるとは、一体どういう事なのか。そうした疑問もあるにはあるが、このクルマの成り立ちを見ていくとやはり、クルマ好きが高じると抵抗できないような魅力に溢れていることが分かる。エンジンはコンパクトにして最強のW12ツインターボ。フルタイム4WDのシャシーはエアサスペンション。そしてかつてのロールス・ベントレー工場で仕上げられる贅沢な造り。おまけに「世界最速のGT」のタイトルまで用意されているのだ。