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ストーリー

2/8(火)・2/13(日)の放送
グランプリ・ド・モナコヒストリー(1)

伝統のレースカーがそこにある

もし夢でなければマボロシに違いない。モナコグランプリの丁度一週間前、伝統のコースには70年に及ぶ歴史のマシンたちが溢れ返ったのだ。「グランプリ・ド・モナコヒストリー」と名づけられたこのレース、主に年代によって、AからGまで7つのクラスに分けて戦われる。まず、クラスAは、1933年以前のZ シーターのグランプリカー。クラスBは、34年から51年までのグランプリカー。多くのマセラッティとアルファを始め、ERA、ゴルディーニという貴重なクルマ達が集まった。クラスCは、グランプリとは関係なく、純粋にフェラーリスポーツだけを集めたクラスで、参加出来るのは58年まで。ドラムブレーキに限るものとなっている。

50、60年代のスポーツカーも登場!

クラスEは、59年までのスポーツカー、1953年からスポーツカーのマニュファクチャラーズタイトルが制定され、ジャガー、アストン、ロータス、そしてフェラーリやマセラッティもが、当時はル・マンまでもが含まれていたシリーズ戦で大活躍した。今回はCタイプ、Dタイプのジャガー、そしてバードケージマセラッティを始めとする名車達が、ずらりと顔を揃えた。そしてクラスGは、58年から63年までの可愛いフォーミュラジュニア。イタリアに、フィアット 1100のエンジンを用いた、入門用フォーミュラが誕生したのが58年の事だった。

ロータス初のF1勝利のきっかけは・・・

このロータス32Bは、1000CCのF232に、2,5リッター時代のF1エンジンを積んだフォーミュラリブレ。ジム・クラークの操縦で、65年のタスマンシリーズで5回勝利している。そして、ロータス初のミドエンジンフォーミュラ18は、ロータスに最初のF1勝利を齎したクルマであり、スターリングモスは、この18年、60年と61年のモナコに勝っている。ジム・クラーク、グレアム・ヒル、そしてヨッケンリントが大活躍したロータス49。68年、グレアム・ヒルに2度目のタイトルを齎したのは、フォードコスアスBFVを持つ、このクルマであった。