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ストーリー

1/18(火)・1/23(日)の放送
FUGAとマークX

ニッサン フーガ350GTスポーツパッケージ

すでにトヨタがクラウンと言う名前の継続を決めているのに対し、ニッサンは敢えて伝統の名を棄て、音楽の世界のイタリア語に、みやびや風流を重ねたフーガという名前を生み出した。全体にシーマと似たイメージのボディは、サイズとしては従来のセドリック/グロリアと同様、もちろんクラウンも同様である。特徴的なのは、ホイールベースがシーマをさえ凌ぐほど長いことと、かなり背が高いことだ。フーガというクルマは、いまも我々が絶賛を惜しまないスカイラインの血筋に、新たなる高級車としての素着をすべて身につけさせた存在であるに間違いない。

トヨタ クラウン3.0アスリートGパッケージ

さて、今度はクラウン。フーガというクルマがいかに優れていようとも、ニッサンは永遠にその呪縛から逃れられそうにない、まさに日本の怪物である。いまなお驚くほど売れていると言う、そんなクラウンの中から、今回選び出した1台は3.0アスリートのGパッケージ仕様。本革シート以下、多くの装備を備える豪華仕立てではあるが、それにしても高価である。

トヨタ マークX 3.0プレミアム

トヨタは、新たな高級車戦争のきっかけを自ら作っておいて、レジェンドとフーガがようやくこの戦いに加わった頃合いを見るように、今度は肩すかしを食らわすかのような新型車を投入したのだ。その位置づけは30数年も続いてきたマーク2の後継車に他ならないが、まったく別のクラスにも見えるこのクラウンの派生モデルと言っていい。クラウンよりもはるかに若々しいイメージを与えられ、シャシーの基本とエンジンはクラウンと同等。それでいて、値段はずっと安いのだ。