カーグラフィックTV

  • トップページ
  • バックナンバー

ストーリー

10/26(火)・10/31(日)の放送
MEMOIR <フェラーリ250LM>

フェラーリスタの岡田尚さん

マンハッタンを臨むここブルックリン・ブリッジのたもとで岡田さんは35年間に及ぶニューヨークでの生活とフェラーリを愛し続け来られた思い出を静かに話して下さった。岡田さんのLMはシャシーナンバー5865。小学校の頃からモーターフリークだったという岡田さんが初めて手にしたフェラーリは何と62年にオリヴィア・ジャン・ドュビアンとヒルマンによってルマンウィナーとなったティーポ330そのもの。しかしこのティーポ330にフェラーリコレクターとして世に知られるフランスのムッシュ・バルビノンからの執拗な手紙に根負けした岡田さんは遂にそれを手放されてしまう。そしてその代わりにバルビノン氏の元からやって来たのが現在の250LMだったという訳なのだ。

フェラーリ250LM

60年代初めに大活躍をした246DSPのシャシーを延長し、250テスタロッサ系のV12エンジンを積んだプロトタイプが250Pであった。それは63 年のセブリング12時間の他、ルマン24時間にも優勝し、ミドエンジン・フェラーリの地位を確実なものとした。その250PのGT版として登場したのが 250LMだった。従ってフェラーリのGTシリーズから見れば250GTOの後継者というべきこの250LMは63年のパリサロンでデビュー。それは GTOと違ってテスタロッサの300馬力エンジンをミドシップに抱え込んでいた。

レイクサクセス住宅地区の築地さん宅

さて、LMに乗った岡田さんと田辺さんがやって来たのはマンハッタンからフリーウェイで約40分、レイクサクセスの住宅地区にある美しい築地さんのお宅。築地さんはニューヨークで活躍されているフェラーリスタで、愛車は288GTOと512BB。岡田さんの良き車談議仲間である。