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ストーリー

10/19(火)・10/24(日)の放送
WRC特集(4) 第8~10戦

第8戦アルゼンチンラリー

今年は日本のWRC元年。北海道は事前の心配をよそに見事に盛り上がったが、ラリージャパンの詳しいリポートをお届けする前に、今回は、7月のアルゼンチンから、8月のフィンランドとドイツまでの3戦を、いわば日本ラウンドの前哨戦としてご覧頂くことにした。 という訳で、WRC第8戦、真冬のアルゼンチンは、サインツ(左写真ドライバー席)の快挙でもちきり。すでに引退の噂もある最年長のスペイン人ドライバーは、42才にして通算26勝という新記録を達成したのだ。今年のチャンピオン候補であるチームメイトのロエブも2位。シトロエンはいまだに磐石なのである。

第9戦フィンランドラリー

合計15台ものワークスカーが揃ったフィンランドだが、初日から波乱含み。最初のステージからベストタイムを競い合った最速のふたり、プジョーのロバンペラとスバルのソルベルグは共にリタイア。そしてシトロエンのペースはいまいち。という訳で、WRCの中でも格別のフィンランドに勝ったのは、地元のグロンホルム。しかし、それ以上に大きな意味を示したのは、これがプジョーの307(左写真)の初勝利だという事実。これまで辛い思いをしてきた名門のプジョーが、ついに本物になったのだ。

第10戦ドイツラリー

さて、次なる舞台はドイツ。今シーズン最初のオールターマックにして、条件は最悪の雨。ラリージャパンを占うのは無理とも思える、特殊な一戦となった。という訳で、グラベルとはまったく違った難しさと、むしろ恐怖をさえ感じさせた今年のドイツラリーだが、その特殊な状況でも、強い者はやはり強いという事実を強調して見せた。結果、メイクスではシトロエン(左写真)の優位はさらに大きく、またチャンピオン最短距離につけるロエブひとりが、他のドライバーをさらに引き離すことになった。次の北海道を含めてまだ6戦。だからWRCはおもしろいのだ。