世界の名画 ~美の迷宮への旅~

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ストーリー

女神が導くパリの夜明け 
ドラクロワ 「民衆を導く自由の女神」

番組名

今日の一枚はフランス・ロマン主義の巨匠、ウジェーヌ・ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」。
フランス・パリの7月革命直後にドラクロワが書き上げたこの作品。画中で民衆を先導する自由の女神が掲げた青・白・赤の三色旗は、現在のフランス国旗の起源となったとも言われ、現在もフランス人が最も愛し誇りとする絵画の一枚です。
ダイナミックな構図と色彩を大胆に駆使し、「色彩の魔術師」とも称されたドラクロワ。
その一方で、自身の描く作品に強いメッセージを込めたドラクロワは、当時のフランスアカデミーの重鎮アングルに代表される新古典主義と真っ向からぶつかり、「反骨の画家」とも呼ばれました。
しかし、反体制的である筈のドラクロワの作品の多くは、時の政府に買い上げられていきます。いったい何故?。その背景に隠されていたのは、ドラクロワの出生の秘密。現在では、時の首相タレーランが実の父親だった可能性が極めて高いと言われているのです。
また作品の中でトリコロールの旗をその手に民衆を奮い立たせた女神、彼女の名前は気高く、美しく、強いパリジェンヌを象徴する自由のシンボル「マリアンヌ」。今も残るマリアンヌ像を探しにパリの街を散策します。
共和国広場、ナシオン広場そしてセーヌ川沿いにたたずむ自由の女神。さらに元老院にはマリアンヌの間。いたるところにマリアンヌが…。更に政府が選ぶ時代を代表するマリアンヌとして絶大な人気を誇るブリジット・バルドーをモデルにしたマリアンヌ像を探してパリの街を飛び出します。
ヨーロッパ近代社会の端緒であるパリ7月革命が起きた激動の時代。輝く光と色彩、そして劇的な場面構成で近代絵画にも多大なる影響を与えたドラクロワ。そして死後明らかになる彼の人生の謎。さらに民衆の心に息づく自由・平等・博愛の象徴、マリアンヌ。「反骨の画家」描いた傑作「民衆を導く自由の女神」を入り口に迷宮の旅へ誘います。