世界の名画 ~美の殿堂への招待~

  • トップページ
  • バックナンバー

ストーリー

甦った栄光の都 ドレスデン美術館450年の歴史

番組名

ドイツのフィレンツェと謳われる水の都・ドレスデン。
栄華を極めたザクセン王国の宮殿・ツヴィンガー宮殿。ドイツ・バロック建築の最高峰と言われています。
その宮殿の敷地に、ドレスデン美術館はあります。
世界の巨匠たちの華麗なる名画との出会い。
当時の権力者が世界中から集めた富と美のコレクションが、訪れる者を圧倒する館内。
その中でも美術館の至宝と言われる、ラファエロの祭壇画「システィーナのマドンナ」。
絵の下に描かれている天使は、絵葉書・Tシャツ等にプリントされ、今やドレスデンのマスコットとして欠かせない存在となっています。
また、生涯に30数点しか残していないフェルメールの貴重な絵画が2点所蔵されているのも美術館の魅力の1つです。
そんな古今東西の様々な名画に触れることができるドレスデン美術館。
しかし、そこには完膚なきまでに街を破壊した戦いからの再生のドラマが隠されていました・・・。
中でも第2次世界大戦の爆撃は、ドレスデンの街と共にツヴィンガー宮殿も破壊。
美術館も被害を受け、200点の作品が消失、500点が行方不明になる悲運が襲います。
その後、復元と修復を経て、1992年に美術館は、リニューアルオープンします。
「世界一複雑なジグソーパズル」と言われた、崩壊した聖母教会も、平和の象徴として復活を遂げます。
ドレスデンの景観は、見事人々の思いにより蘇ることに成功します。
歴史に翻弄されながらも、復興し、私たちに昔と変わらない姿を伝えるドレスデン。
復活の歴史と共にドレスデンを彩る名画の数々をご堪能下さい。