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ストーリー

世界・建築遺産の旅
夢のかたち

泥で作られたイエメンの高層住宅街、シバーム。コロンブスがドミニカ共和国に築いた植民都市、サントドミンゴ。18世紀に犯罪者の更生を目的として建設されたアメリカ、フィラデルフィアのイースタン州立刑務所。そして、建築によって国王の夢を実現させようとする神秘の王国、ブータン。昔から人々は建造物に大きな夢を託してきた。その夢はどこへ向かうのだろうか?建築史学者ダン・クルックシャンと、いざ世界建築遺産の旅へ!

今回、建築史学者ダン・クルックシャンがご紹介するのは、夢にまつわる歴史的建造物の数々。
最初に訪れるのはイエメン。シバームは砂漠の中にそびえ立つ摩天楼の街。そこに住む人々は未来を夢見て、空高く泥のレンガを積み重ね、驚くべき高層住宅を建ててきた。現在も続けられる伝統的な建築技術に迫る。
次なる目的地はドミニカ共和国。サントドミンゴは、新大陸の発見者コロンブスが築いた植民都市。かつて、ここでは新世界制服の野望に燃えるスペイン人たちによって、新たな街づくりが行われた。そんな彼らが歴史に残した功罪を検証する。
続いて向かったのはアメリカ。フィラデルフィアのイースタン州立刑務所は、犯罪者たちを罰するのではなく更生させる目的で開設された施設。しかし、夢は悪夢となり、その実態は理想とはかけ離れていった。
最後に訪れたのはブータン王国。ヒマラヤ山脈に位置し、現代の秘境ともいえる国。自分たちの大切な歴史を守り続けたいという国王の夢をかなえるべく、この国では建物や町並みに工夫が施されている。建築によって夢を実現することはできるのか?