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ストーリー

世界・建築遺産の旅
権力の証(あかし)

ルーマニアの独裁者、チャウシェスクが権力を誇示するために建てた「国民の館」。十字軍の騎士たちがイスラム教徒を迎え撃ったマルカブ城。アメリカの奴隷制度を現代に伝えるニューオーリンズの大農園。女たちが権力闘争に明け暮れたイスタンブールのハレム。権力を象徴する建造物の数々には、人間の野望や欲望が渦巻いている。そこで目にする驚きの事実とは?建築史学者ダン・クルックシャンと、いざ世界建築遺産の旅へ!

今回、建築史学者ダン・クルックシャンがご紹介するのは、人間の野望や欲望が渦巻く歴史的建造物の数々。
最初の目的地はルーマニア。ブカレストにある「国民の館」は、社会主義政権時代の大統領、チャウシェスクがばく大な資金を投じて建てさせた大宮殿。ぜいたくの限りを尽くした "独裁政治の象徴"の内部とは…?
続いて向かうのはシリア。マルカブ城は十字軍の騎士たちが聖地の支配をめぐり対立していたイスラム勢を迎え撃った要塞。高い防衛機能を備えた難攻不落の城は、修道院としての側面も持ち合わせていた。
次に訪れたのはアメリカ。ニューオーリンズにあるエバーグリーン・プランテーションは奴隷制度を現代に伝える大農園。農園主の豪邸の陰に、ひっそりとたたずむ奴隷たちの小屋は、当時の過酷な暮らしを物語る。
最後の目的地はトルコ。イスタンブールにあるハレムは、宮殿の中で女性が幽閉された場所。そこでは、皇帝のちょう愛を受けるため、女たちが権力闘争を繰り広げていた。選ばれた人間のみが入ることを許された、謎の空間の真実に迫る。