世界・建築遺産の旅
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世界・建築遺産の旅
美しき芸術
© BCC 2007
極寒のグリーンランドでイヌイットがはるか昔から住居として造ってきたイグルー。中国四川省の岩壁に彫り出された世界最大の座仏、楽山大仏。ロシアバロック様式を代表するエカテリーナ宮殿。官能的な石像が並ぶインドのスーリヤ(太陽神)寺院。造られた時代や文化的背景は違えど、その美しさに疑う余地はない。いつの世も変わらずに人々を魅了する秘密とは?建築史学者ダン・クルックシャンと、いざ世界建築遺産の旅へ!
今回、建築史学者ダン・クルックシャンがご紹介するのは、美を極めた建築遺産の数々。
最初に訪れるのはグリーンランド。イグルーはイヌイットが悪天候や動物から身を守るため造るようになった雪の住居。イグルー造りへの挑戦を通じて建築の原点を見出し、その美しさに迫る。
続いての目的地は中国。四川省の楽山大仏は岩壁に鎮座する世界最大の石刻仏。度重なる水害から街を救うために建立されたこの大仏は、将来この世を救うと信じられている。その美しい姿は見る者を悟りの境地「ニルヴァーナ」へといざなう。
次なる舞台はロシア。サンクトペテルブルクのエカテリーナ宮殿はロシアバロック様式を代表する建築。しかしその輝きは、第二次世界大戦の戦禍により失われてしまう。国家の威信をかけた修復により、かつての美しさを取り戻すことができるのか?
最後の目的地はインド。コナーラクのスーリヤ(太陽神)寺院には官能的な彫刻が並ぶ。その美しさにかかわらず、様々な物議を醸してきた寺院。英国統治時代には野蛮だとして危うく取り壊されかけた。しかし、そこにはヒンドゥー教のある教義と深いつながりがあるのだった。