世界・建築遺産の旅
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世界・建築遺産の旅
楽園
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建築史学者ダン・クルックシャンが、世界各地に残る素晴らしい建築物を訪ねるシリーズ。今回は、地上の楽園とも呼べる建物たちが登場。モーセが神から啓示を受けたとされるエジプトの"聖カトリーナ修道院"。中国・山西省の切り立つ山の斜面で、圧倒的な存在感を誇る"懸空寺"。極寒のロシアで、人々の心に癒やしを与え続けるキジ島の木造教会。そしてインドの熱心なヒンドゥー教徒たちが集う"ランガナータスワーミ寺院"など、人々の信仰心が息づく建築物の数々は、まさに地球の楽園。建築史学者ダン・クルックシャンと、いざ世界建築遺産の旅へ!
今回紹介するのは、地球上の楽園とも呼べる歴史的建造物の数々。
最初の楽園は、エジプトのシナイ砂漠にある"聖カトリーナ修道院"。モーセの十戒で知られる神聖な砂漠にたたずむ、世界最古のキリスト教修道院である。この建築物と共に、いまもそこで生活を続ける修道僧たちの姿を追う。続いて訪れるのは、中国の山西省にある"懸空寺"。まるで宙に浮いているような寺の構造には、どんな秘密があるのだろうか? また、かつてこの地で深く信仰されていた道教の教えとは?
所変わって極寒のロシア。目指す楽園は、キジ島の木造教会だ。"プレオブラジェンスカヤ聖堂"、"ポクロフスカヤ聖堂"、"鐘楼"から構成されるこの教会。そこには、驚くべき建築技術と、18世紀の名残をとどめる生活風景が眠っていた。最後の目的地はインド・タミルナードゥ州の"ランガナータスワーミ寺院"。七重の壁に囲まれた巨大な寺院に祭られているのは、ヒンドゥー教の"ビシュヌ神"。年に一度の盛大な祭りの日、信者たちと一体となった寺院の姿は、まさしく地球の楽園だ。